01 数理アニメーション
ウラムの螺旋
66,049 個の整数が螺旋に並び、素数だけが光って残る。最後に浮かぶ斜めの直線のうち 2 本は、オイラーの n² + n + 41 だった。
- HyperFrames
- Canvas 2D
- GSAP
- Python (numpy/scipy) 音響合成
Claude Opus 5.5 · 37 short films
数式、字形、アルゴリズム、物理シミュレーション、生成した絵と声。Claude Opus 5.5 が HyperFrames・GSAP・Three.js・Blender・ElevenLabs・ChatGPT 画像生成を組み合わせて作った、8〜20秒の短編集です。カードにカーソルを載せるとプレビュー、クリックで音付き再生。
I
数式そのものが絵になる
01 数理アニメーション
66,049 個の整数が螺旋に並び、素数だけが光って残る。最後に浮かぶ斜めの直線のうち 2 本は、オイラーの n² + n + 41 だった。
02 数理アニメーション
回る円を 4 個、16 個、64 個、256 個とつなぐたびに、ぼやけた輪が筆記体の「Claude」に近づいていく。ペンの擦れる音は、先端の速さから合成した。
03 数理アニメーション
マンデルブロ集合のタツノオトシゴの谷へ 69 億倍まで潜り、最後に全体とそっくりな小さな集合(周期 192)に着く。色は薄膜干渉、音は終わりなく下がり続けるシェパード音。
04 数理アニメーション
Gray–Scott 反応拡散の 1 本の計算の中で、F と k を動かして斑点の分裂から珊瑚、迷路、指紋へと模様を移す。色は H&E 染色の標本、音は分裂のたびに鳴る泡。
05 数理アニメーション
左右も回転もそろっていない 1 枚の絵を、C1・C2・C3・C6・D1・D6、そして壁紙群 p3m1 の 7 つの群で折りたたんで映す。打楽器の数と左右の定位が、そのとき光る区画の数と向きに一致する。
II
字形・書き順・二言語を構造として扱う
06 キネティック・タイポグラフィ
落ちる・ふるえる・ひろがる・のびる・とける・とまる。六つの動詞が日英で意味どおりに動き、前の動きが次の言葉を呼び込む
07 筆のシミュレーション
「永」一字に含まれる八つの技法を、筆圧で太さが変わり、墨が切れるとかすれる筆で一画ずつ書く。紺紙金泥の配色で、最後に八つを白金の光で順にたどり直す
08 距離場モーフ(WebGL)
「光」が「light」に、「水」が「water」に移る途中の形。意味ではなく字形そのものを、可変フォントの軸のように 0 から 1 へ補間する
09 素材シミュレーション(Canvas)
ざらざら・ふわふわ・きらきら・どろどろ。擬音語の文字そのものが、砂・綿雲・金粉・泥という手ざわりで組み上がり、その音で鳴る辞典
26 自己記述(コードの実行と再帰描画)
白い紙の上に打たれていくコードが、打たれるそばから実行されてこの画面そのものを描き換えていく。pv.draw(f) で画面は自分自身を入れ子に映し、最後はその中へ落ちていく
III
計算過程をドラマとして演出する
11 アルゴリズム可聴化
同じ64個の乱数列を6つのソートが1手ずつ並走。比較と交換がそのまま音階になり、完走順に朱の一掃と着順札が付く
12 アルゴリズム可視化
砂に迷路が掘られ、入口から幅優先探索の水が分岐ごとに水滴を鳴らして満ち、最短経路が光の一筆で確定する
13 アルゴリズム可視化
グライダー銃が工場、グライダーが車、静物が建物。夜の俯瞰地図として設計したライフゲームが、72 BPM の心拍に合わせて世代を進め、車の通った区画から窓に灯りがともっていく
14 アルゴリズム可視化
二重螺旋を学ぶ小さなニューラルネットの決定境界が、直線から渦へ曲がっていく。網点の重ね刷りで確信度を、損失曲線と日本語ナレーションで学習の進み方を見せる
15 アルゴリズム可視化
夜明けの空で 1,400 羽のムクドリ(boids)がうねり、ハヤブサに割れ、一羽一席で OPUS を書き上げ、突風でまた群れに戻る
IV
ルールを書き、結果はシミュレーションに委ねる
10 手続き3Dアニメーション
机に降り注ぐ木活字の中から 11 個が一つずつ落ち、物理シミュレーションのまま「古池や 蛙飛び込む 水の音」と読める位置に止まる
16 手続き3Dアニメーション
bpy で歯形から起こした時計式の輪列が、ネジから順に螺旋を描いて分解し、一斉に噛み合って再組立てされて回り出す
17 手続き3Dアニメーション
黒板に描いた OUT = A·B + C·D をドミノが剛体シミュレーションで評価し、B=0 の枝は止まり、もう一方が OR を抜けて電球を灯す
18 手続き3Dアニメーション
叩かれたガラス板の波紋がコースティクスの網目になり、やがて逆設計した表面に落ち着いて、壁に投げる光が「光」の字になる
19 3DCG 手続き生成
夕暮れの更地に道路が引かれ、区画が割られ、311 棟の建物が杭打ちの拍で建ち上がり、夜になると街灯と窓の灯りが波のように点いていく
V
生成静止画に、動き・文字・音をコードで与える
23 架空映画トレーラー
海が引いたまま戻らない世界を、2.39:1 のシネスコとアナモルフィックフレア、ブーム音のカットで見せ、タイトル『引き潮』が光の帯とともに浮かぶ
24 切り絵パララックス絵本
紙の幕が開くと山・森・草むらが飛び出す絵本のように立ち上がり、カメラが奥へ進むと、ランタンを提げた狐が月夜の森を歩いていく
25 研究端末 HUD
架空の植物を走査線が構造解析へ塗り替え、カメラが茎と莢へ寄るたびに断面図と電子顕微鏡像が展開し、照合の末に「未分類」の印が押される
28 動く木版画の海図
ローラーで刷り上がった木版の海図を帆船が進むと、余白の海獣が一体ずつ目を覚まし、墨版のあとに色版が見当を合わせて刷り重なる
29 解像度の世代交代
同じ夕景が 1 ビットの 32×18 ドットから 4 色、16 色、256 色、フルカラーへと画素を割りながら育ち、音もビープからチップチューン、FM 音源を経てオーケストラの一撃で細密画になる
VI
音を解析して映像に結線する、自己言及
20 3DCG 布シミュレーション
暗い展示台に藍の絹が落ち、吸い付いた布の凹凸が「OPUS」と読めたところで風が吹き込み、布を攫って大理石の文字が残る
21 音楽ビジュアライザ
緯度=周波数の球。低音の帯が鳴り続け、高音が北の冠を押し上げ、16秒のサブベースで南半球が一斉に跳ねる
22 オーディオグラム
青焼きの校正紙の上で、早口言葉で噛んだところまで一文字ずつ光る字幕に「気を利かせてよ」と言った瞬間、字幕が自分で赤ペン校正する
27 CRT モーショングラフィックス
琥珀色のブラウン管で BIOS 診断が一行ずつ OK を返し、リレーの音と同じ瞬間にマスが埋まり、最後に九芒星の紋章が鐘とともに点灯する
VII
パブリックドメインの無声映画に、生成した声でアフレコする
32 パブリックドメイン映画の方言吹き替え
1916年の無声映画『Snow White』の鏡と魔女の場面を、言い渋る鏡・あきさみよーの王妃・なんくるないさーの魔女のうちなーぐちで吹き替え、二段字幕で見せる
VIII
規則と微分方程式から、育つもの・崩れるもの
34 数理アニメーション
初期角の差が合わせて 100 万分の 1 ラジアンしかない 1000 本の二重振り子が、6 秒ほど 1 本のように揃って振れたあと、カオスで扇状にほどける。音は振り子ごとの音高で、揃った単音が濁った和音へ崩れていく。
IX
文と組版の規則を、目に見える形にする
35 構文解析の図解(SVG アニメーション)
「猫が窓辺で古い手紙を読んでいた」が形態素に割れ、係り受けの弧が架かり、構文木として立ち上がる。英訳の木と並べ、日本語の動詞句を裏返すと英語の動詞句にぴたりと重なる
36 組版アニメーション(縦組み)
横組みの短い詩が一字ずつ縦の列へ流れ込み、割注・句読点・括弧と長音の回転・小書きのかな・ルビ・圏点と、縦組みの規則が一つずつ適用されて組み上がる。最後は朗読に合わせて列が灯る
X
圧縮と流体を、手順ごと見せる
37 アルゴリズム可視化
「なまむぎ、なまごめ、なまたまご」の字を数え、軽い 2 つを束ねる手順で木を組み、根から葉への道を符号にして、一文を 312 bit から 34 bit のパンチ穴へ縮める
XI
生成した一枚絵を、層に分けて動かす
39 動く浮世絵
静かな浮世絵に夕立が来る。松が揺れ、旅人が橋を急ぎ、大波が崩れ、最後は雨線ごと止まって一枚の版画に戻る
XII
生成した音を、映像の設計図にする
41 リリックビデオ
自作の日本語詞で生成した 19 秒の歌に合わせ、歌われた一文字ずつが拍の上に落ち、はじけ、裏返り、泡になって飛んでいく
総集編
全作品を一枚に
30 総集編モンタージュ
全作品を 6x5 に敷き詰めて同時に鳴らし、左上の一枚へ潜ってから、一本 0.4 秒ずつ番号と題で駆け抜ける。